【少々お待ちください】が嫌い

【少々お待ちください】が嫌い

丁寧な言葉であればこそ棘が際立つ。という事がある。

レジに並ぶ。ホットドリンクコーナーを眺めていると、別のレジの死角に潜んでいた店員が、突然「少々お待ちください!」とヒステリックに叫ぶ。不審に思い辺りを見回すが、並んでいるのは自分だけ。

レジに落とした肉まんを、ノーリアクションで紙袋に詰めて渡そうとする店員に、「あの……」と声をかけると「少々お待ちください」といいつつ、新しい肉まんを用意する。お前、やっぱりわかっていたんじゃないか。

初診の病院の受付で、保険証を渡した後なんの言葉もかけられずに30秒ほど受付の前で待たされ、(ハテ、もう座って待つべきだったのかな)と心配になり、「あの……」と声をかける。

いけない事だったのか、「少々お待ちください!」とピシャリ。あんまりだ。

「少々お待たせします」ならどんなに切迫した声音でも、まだわかるが。

ワンオペ店員が牽制のために定期的に発する「少々お待ちください」ならば、私もとやかく言わない。
それは Five Nights at Freddy’s で、定期的に監視カメラをチェックするような必然的なものだからだ。

だから逆に、中国式の接客がリラックスできたりする。
「チョットマッテ」「イマイクヨ」ぶっきらぼうな接客が逆にいい。

そう思って、近所の中華料理屋に通っていたのだが――

3回目で気付いた。ママさん、めちゃくちゃ爪なげえ。暇なときはその手でギョーザを作っている。ありえん。

4回目。味は気に入っていたのに、なぜか素人の息子に作らせた水煮牛肉を出してきて、めちゃくちゃマズかった。そのとき客は自分ひとり。客に出す料理で実験するんじゃない

それ以降、行っていない。あまりにも文化が違いすぎた。

 

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